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March 06, 2005

アルスラーン戦記(田中芳樹)を読んで

田中芳樹とであったのは高校生の頃か?既に銀河英雄伝説は完結していて先輩の部屋にあったのを一気読みした覚えがある。ほどなくして出た「マヴァール年代記」「創竜伝」「タイタニア」などスケールの大きさとシリアスな中にもコミカルさを忘れない作風に大いに好意を感じた。

その作品群にあって銀河英雄伝説に続く対策シリーズとして開始されたのが「アルスラーン戦記」--中世ペルシアによく似た異世界の英雄物語――。の通りというか思い切り舞台はペルシア今でいうイランあたりだろうか?
出生に謎持つ王子が無類の強さを誇る騎士と知略を誇る軍師兼宮廷画家その他の多彩な部下に支えられ国の再建と伝説の蛇王との戦いに挑むーーという感じだろうか?

スタートを調べてみると1986年というからおよそ20年も前の話なのか,,,(^^;

何度かの中断を経て出版社も角川から光文社に変わりようやく今年新刊が出るらしい。

すっかり話を忘れていたので最新刊である 「妖雲群行」を古本屋でゲットしてきた。
巻末に長い間中断していたがなんとか20世紀のうちに新刊を出すことが出来た云々などと書いているが結局それから6年たった今でも新巻がでていないのはある意味笑える。
途中でだいぶん中身を思い出したが1冊をだいたい2時間ほどで読み終えた。赤川次郎並にあっという間に読める作品だ。

正直に言って10年ほど前の作品からは作者の才能の枯渇を顕著に感じることができる。とは言って全部読んでいるわけではないので最近熱が入っている(様に見える)古代中国ものなどを読むと面白いのかもしれないが、少なくとも「アルスラーン戦記」「創竜伝」という作者の2大作に関しては作者が興味(または執筆意欲)を失ったのか初期に比べるとずいぶんテンションが落ちたように思える。

ちなみに対策の合間にちょい書きしていたのを本にした「薬師寺警視」シリーズも人気が出るにつれだんだんつまらなくなってきたように思う。最新刊はまだ読んでいない。ノベルにしては定価も高めだ。

才能は枯渇しようともテクニックで読ませてもらえば一読者としてはまぁ満足なんだけど、近頃(というかここ10年ほど)やたら政治風刺をしたがるふしがあって読んでいて正直げんなりとする。

読者が求めているものが決して陳腐な社会風刺でない事をわかって欲しいものだ。

今年中には「アルスラーン戦記」の新巻が出るというかなり期待はしていないが多分買って読むだろう。
20年来のファンにあまり失望させないで欲しい。

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